↑の続き?です。内容的には特に続いてないですが。
松本さんが昨日ずっと言っていたのは、新潟の震災のこと。一部の最後の挨拶は割りとみんな震災に触れていたんだけど、二部はまぁ上記の通りになっていた中、松本さんだけは被災者の方へ向けての話をしていました。
とにかく二部で印象的だったのは、

俺たちはたいしたことは何も出来ないけど

という言葉。オーイェー後の一人語りの時も言っていたし、最後の挨拶でも何度となくこのフレーズを繰り返していました。
この愚直さは、とても松本さんらしいなあ、と。自分達が全く何も出来ないわけじゃないことは知っている。自分達が純粋に楽しい空間を作り上げることで、そこでこうして励ましの言葉を言うことで、確かに力を貰える人達がいるだろうことはわかっていて、でも、それだけじゃなく、そんなことではなく、もっと何かできることはないのかと思うけれど、嵐の松本じゅんとしては、これしか出来ることがないという現実があって。
だからといってこんなこと言う必要は全くないんですよ。きっと誰もそれ以上のことは望んでなくて、それだけで十分だと思ってて、それ以上を背負ってもらおうなんて思いもよらないのに。それなのに、申し訳ないと思って、口に出してしまう。そういう人なんですよね。
でも、私は、そうやって彼らが励ましの言葉を言うことは、凄く「たいしたこと」だと思うんです、それこそコトバノチカラってやつで。おいら基本的に捻くれた人種なので、今回のツアーテーマは結構半笑いで受けとめてたんですけどね、少なくとも、彼らが発するコトバには大いなるチカラがあるんだっていうことを、この時改めて感じました。

ものすごく、俺の、自分の話なんだけど。辛いこととか、こう、壁みたいなものが自分の前に立ち塞がった時、俺はこう考える様にしてるのね。風邪ひいたり、熱あったり、でも仕事しなきゃとか、そういう時、「これは、俺なら絶対に乗り越えられるから与えられた試練なんだ」って。そう考えて、うまくいった時のイメージを念頭に置きながら、頑張るんです、よ。だから、みんなも、いろいろ大変だと思うけどそれは絶対に、乗り越えられる。っていうかもう絶対、乗り越えてるんですよ、いろいろと。

絶対、1人じゃないから。俺らとか、ここでこうやって一緒に盛り上がったみんなが、いるから。一緒に頑張れると思うから。

僕らの音楽でみんなの明日が少しでも明るくなるんなら、ずっと歌い続けたいと思います。

ポツリポツリと、考えて考えて、言葉を選びながら。その余りに真摯な言葉が、伝わらないわけがなくて。この話の途中で、「ありがとー!!」っていう叫びが客席の一部からあがったんです。わかんないですよ、本当に被災者の方だったのかは。アリーナラストってことで、客席の大半は一緒にツアー回ってました☆みたいな猛者ばっかで、地元の方がどれくらいいたのかもわからないし、本当に辛い状況の方が果たしてあの場にいられるものなのかっていうのも私にはわかりません。でも、もし1人でも、松本さんが言う様な壁にぶち当たってる人がいたとしたら、その人がこの言葉でもらえたチカラはかけがえのない物になったと思うんです。書いてて我ながら信者乙なんだけど、そこまで思わされるほど必死な姿勢で松本さんは話をしていました。聞いていて、なんで私がここにいるんだろう、もっとこの話を聞きたい人・聞くべき人はいっぱいいたはずなのに…なんて思ったりもしました。
長野の時は確か挨拶ではなくMC中に震災の話をして、若干どう次に進めていいかわからない空気になっちゃってたんですよね。松本さんが余りに真剣に深刻に話すから。昨日もラブソー終わり本編最後まで残って「頑張れ、新潟!!」って叫んで捌けたりとか*1、なんだかもう、この人の、自分が多くの誰かに何かしらの影響を与えられる立場であることに対する自覚というか、責任感というか、覚悟というか。それは半端なものじゃないんだなあと、つくづく思いました。
もちろん松本さんだけじゃないです、みんな真摯に新潟を応援していました。以下は1部の最後の挨拶で聞いたことです。櫻井がZEROスタッフに今の被災地の状況を聞いて、何かできることがないか考えて、みんなで話し合った結果、メンバー1人ずつの被災者へ向けた直筆メッセージとサインを展示することにしたと。実際、会場入り口付近に署名・グッズのソロポスターにメッセージ・集合ポスターにサイン、と計7枚が展示されていました。
以下ポスターに書かれた各メッセージ、年長順です。

今いる所から前を見て前進しよう!今日は嵐と騒ごうネ!

あの日は丁度ZEROの日でした。とてもショックを受けたことよく覚えています。一日も早く元の生活に戻れる事 心の底から祈っています。

大きな壁にぶつかった時はスクラム組んで乗り越えようね。今日も飛ばしてくよ

僕達が出来ること。それは僕達を見て一緒に楽しんでもらう事だと思います。辛い事、悲しいことあるかもしれないけど僕達となら乗り越えられる!!そう思える様なコンサートをやっていきましょう!!俺達みんなは…。無敵だぁぁぁぁぁぁ!!

大したことはできないかもしれないけど、皆が少しでも元気になれる様、気持ち込めて歌います!頑張れ新潟!!

これらの言葉が、嵐の気持ちが、少しでも大きいチカラになって届いていればいいなと、一ヲタクが厚かましくも、思います。本当に。
若干話がずれますが、二宮は、こんな嵐を指してこう言いました。

嵐の人達ってね、いい人達なんですよ、すごく。なんかね、こういう時に、派手なことしようとしないのね。自分達が出来ることで、まず何が出来るかってことから考えて、実行するの。

嵐の良さを本人が一番よく理解してるこの状況。恐ろしいね。

*1:二部は相葉櫻井も一緒に残って叫んでました